車が動かない原因は?エンジンがかからない時の症状別対処法と修理費用
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突然、車が動かなくなると誰でも焦るものです。原因はケアレスミスから深刻な故障まで幅広く、対処法も大きく異なります。この記事では症状別の原因と対処法、そして「修理か手放すか」の判断基準まで順を追って解説します。
目次
車が動かない!ロードサービスを呼ぶ前に確認すべき5つのミス

まず確認したいのが、故障ではなくうっかりミスによる「動かない」です。以下の4点を確認するだけで解決するケースも少なくありません。
① シフトレバーの位置
AT車はシフトが「P」または「N」以外にあるとエンジンがかかりません。シフトを「P」に入れ直してから再始動を試みてください。
② ハンドルロック
ハンドルを切った状態でエンジンを切ると、ハンドルがロックされてキーが回らなくなります。ハンドルを左右に軽く動かしながらキーを回すと解除できます。
③ スマートキーの電池切れ
スマートキーの電池が切れると、ドアの解錠やエンジン始動ができなくなります。スマートキーをスタートボタンに直接当てて始動を試みてください。多くの車種では、この方法で電池切れでも始動できます。
④ ガス欠
燃料計の確認を忘れずに。燃料計自体が故障していて、実際はガス欠というケースもあります。
⑤ブレーキをしっかり踏んでいるか
最近のAT車やプッシュスタート車では、安全装置として「ブレーキペダルを踏まないとエンジンがかからない」仕様になっています。踏み込みが弱い場合も反応しないことがあるため、しっかりと奥までブレーキを踏みながらエンジン始動を試してください。
【症状別】車が動かない・エンジンがかからない原因と対処法

上記のミスに該当しない場合は、車両の故障が考えられます。まず「セルモーターが回るかどうか」を確認し、次に「エンジンがかかるかどうか」を確認することで、原因を絞り込めます。
■ セルモーターは回るがエンジンがかからない
「キュルキュル」という音はするのにエンジンがかからない場合、燃料系や点火系のトラブルが疑われます。
・燃料ポンプの故障
燃料タンクからエンジンにガソリンを送るポンプが壊れると、燃料が届かずエンジンがかかりません。長年の使用による摩耗に加え、燃料タンクを常に空に近い状態で使い続けることで劣化が早まる傾向があります。
自分でできる診断手順: エンジンをかける直前に「ウィーン」という小さな作動音がするかどうかを確認してください。この音がしなくなった場合、燃料ポンプの故障が疑われます。また、燃料フィルターの詰まりが原因のこともあるため、最後に交換した時期も確認しておくと整備工場での診断がスムーズになります。
応急処置の可否: 基本的に応急処置は不可です。燃料ポンプが完全に故障している場合はエンジンがかからないため、ロードサービスを呼んでレッカー移動が必要です。
放置した場合のリスク: 燃料ポンプの故障を放置すると燃料漏れが発生し、最悪の場合は火災につながる危険性があります。症状が出始めたら早めに整備工場に持ち込むことを強くおすすめします。
・点火プラグの劣化・故障
点火プラグが消耗すると、燃料に点火できなくなります。一般的に走行距離10万km程度が交換の目安ですが、エンジンのかかりが悪い・アイドリングが不安定といった前兆が出ることが多いです。
自分でできる診断手順: 点火プラグの交換歴を確認してください。10万km以上無交換の場合は、点火プラグの劣化が原因である可能性が高いです。
応急処置の可否: 応急処置は不可です。まずロードサービスを呼んで整備工場に搬送する必要があります。
・イモビライザーの誤作動
盗難防止装置(イモビライザー)が誤作動し、エンジン始動をブロックするケースもあります。
自分でできる診断手順: スペアキーで試してみてください。スペアキーで始動できる場合は、メインキーのイモビライザーチップの故障が原因です。スペアキーでも始動できない場合はディーラーへの相談が必要です。
応急処置の可否: スペアキーがあれば対応可能です。
■ セルモーターが回らない・カチカチ音がする
キーを回しても「カチカチ」という音しかしない、あるいは無音の場合はバッテリー系のトラブルが最も多いです。
・バッテリー上がり
最も一般的な原因です。ライトの消し忘れや長期間の放置で起こります。JAFの出動理由として毎年最多を占めるトラブルでもあります。
自分でできる診断手順: ジャンプスタート(他の車のバッテリーから電力を供給して始動する方法)を試してみてください。ジャンプスタートで始動できた場合はバッテリー上がりが原因です。ただし、バッテリー自体の寿命(一般的に3〜5年)が来ている場合は交換が必要です。
応急処置の可否: ジャンプスタートで一時的に復旧できます。ただし根本的な解決にはならないため、バッテリーの状態を確認した上で交換を検討してください。
放置した場合のリスク: バッテリーの完全放電を繰り返すと寿命が著しく短くなります。また、車の電子制御システムに悪影響を与えることもあります。
・オルタネーター(発電機)の故障
走行中にバッテリーを充電する装置が壊れると、走行中にバッテリーが消耗し続け、最終的にエンジンが止まります。
自分でできる診断手順: ジャンプスタートで始動できたにもかかわらず、しばらく走行するとまたエンジンが止まる場合はオルタネーターの故障が疑われます。ダッシュボードのバッテリー警告灯が点灯している場合も同様です。
応急処置の可否: 応急処置は不可です。オルタネーターが故障した状態での走行は非常に危険です。
放置した場合のリスク: 走行中に突然すべての電源が落ちます。パワーステアリングやブレーキアシストが効かなくなり、重大な事故につながる危険性があります。
・セルモーター自体の故障
スターターモーターが壊れると、エンジンを回転させることができません。ジャンプスタートを試しても反応がない場合、セルモーター自体の故障が疑われます。応急処置は不可のため、ロードサービスを呼んでレッカー移動が必要です。
■ エンジンはかかるが車が前に進まない・シフトが動かない
エンジンはかかるのに走れない場合は、駆動系やブレーキ系のトラブルが考えられます。
・ブレーキスイッチの故障
AT車はブレーキを踏まないとシフトが動かない仕組みのため、ブレーキスイッチが故障するとシフトが「P」から動かせなくなります。
自分でできる診断手順・応急処置: 多くのAT車には「シフトロック解除ボタン」が搭載されています。シフトレバー付近のカバーを外すと小さな穴があり、細い棒(ボールペンなど)を差し込むことでシフトを強制的に解除できます。車種によって位置が異なるため、取扱説明書を確認してください。ただし、あくまで一時的な対処であり、ブレーキスイッチの修理は必要です。
・トランスミッション(変速機)の故障
修理費用が高額になりやすい深刻なトラブルです。シフトを動かした際に異音がする、または特定のギアに入らないといった前兆が出ることが多いです。
放置した場合のリスク: 内部の損傷が拡大し、修理費用がさらに高額になります。早期に整備工場に持ち込むことで費用を抑えられる可能性があります。
・パーキングブレーキの固着
長期間放置した車でサイドブレーキが固着し、物理的に動けなくなるケースもあります。軽度の固着であれば、車を前後に揺らすことで解除できる場合があります。固着が強い場合はロードサービスへの依頼が必要です。
突然車が動かなくなった時の緊急対処ステップ

路上や駐車場で突然動かなくなった場合は、まず安全を確保することが最優先です。
- ハザードランプを点灯し、後続車に異常を知らせる。
- 路上の場合は発炎筒や三角表示板を車両後方に設置する(高速道路では法律上の義務)。
- ガードレールの外など安全な場所に避難する。
- ロードサービス(JAF・加入している自動車保険の付帯サービス)に連絡する。
JAFの場合、会員であれば基本的な作業(バッテリー上がり、ガス欠、タイヤ交換など)は無料で対応してもらえます。また、多くの自動車保険にはロードサービスが付帯しているため、保険証券を確認してみてください。
動かない車の修理費用相場と損益分岐点の考え方

ロードサービスで応急処置ができても、根本的な故障の修理が必要になるケースがほとんどです。修理を依頼する前に、費用の相場感と「直すか手放すか」の判断基準を把握しておきましょう。
■ 故障箇所別の修理費用相場(ディーラーvs整備工場)
修理費用は依頼先・車種・状態によって大きく異なります。
- 故障箇所
- ディーラー費用目安
- 整備工場費用目安
- バッテリー交換
- 2万〜4万円
- 1万〜2万円
- 点火プラグ交換
- 1万〜3万円
- 5,000円〜1.5万円
- 燃料ポンプ交換
- 5万〜10万円
- 3万〜7万円
- オルタネーター交換
- 7万〜15万円
- 5万〜10万円
- セルモーター交換
- 5万〜10万円
- 3万〜7万円
- トランスミッション修理・交換
- 30万〜60万円以上
- 20万〜50万円以上
- エンジン載せ替え
- 50万〜120万円以上
- 30万〜100万円以上
費用差が生まれる理由:
ディーラーは純正部品を使用しメーカー保証が付くため費用が高くなる傾向があります。一方、町の整備工場は社外品や中古再生部品(リビルト品)を使用することで費用を抑えられます。リビルト品とは使用済みの部品を分解・洗浄・再生した部品で、純正新品の半額程度で入手できるケースもあります。ただし保証期間や品質はショップによって異なるため、事前に確認することが重要です。
動かない車を処分するなら「廃車買取業者」がおすすめな理由

「動かない車は売れない」と思っている方も多いですが、廃車買取専門業者であれば、動かない状態でも買取が可能です。
■ レッカー代や廃車手続き費用が無料になる理由
廃車買取業者の多くは、引き取り・手続き費用を無料にしています。「なぜ無料にできるのか」と疑問に思う方も多いですが、これは廃車買取業者のビジネスモデルに理由があります。
廃車買取業者は引き取った車を自社の解体工場で分解し、使用可能な部品を中古部品市場やオークションで販売します。また、鉄・アルミ・銅などの金属は資源として金属スクラップ業者に売却します。つまり車1台から複数の収益源を確保できるため、引き取り費用やレッカー費用を無料にしても採算が取れる仕組みになっています。
ディーラーや一般の中古車買取店では、動かない車の引き取りに別途レッカー費用(2〜5万円程度)がかかるケースが多いため、廃車買取業者への依頼は費用面でも有利です。車検切れや長期放置の車でも対応可能なため、「どうしたらいいか分からない」という状態でも気軽に相談できます。
■ 動かない車の買取価格はどう決まるのか
廃車買取業者が提示する買取価格は、以下の要素によって決まります。
① 車種・年式・走行距離
需要の高い車種(人気の国産車など)は部品の需要も高く、買取価格が高くなる傾向があります。年式が新しく走行距離が少ないほど使用可能な部品が多いため、高値がつきやすいです。
② 車の状態(事故歴・水没歴・腐食の程度)
事故歴や水没歴がある車は部品の品質が低下している可能性があるため買取価格が下がります。一方、エンジンやトランスミッションが故障していても、ボディや内装が良好であれば部品として価値があります。
③ 金属相場(鉄・アルミの市況)
車体の金属部分は資源として売却されるため、鉄やアルミの市場価格によって買取価格が変動します。金属相場が高い時期は買取価格も上がる傾向があります。
④ 業者によって査定額が異なる理由
同じ車でも、業者によって得意とする車種や販売ルートが異なるため査定額に差が出ます。1社だけに査定を依頼するのではなく、複数の業者に相談することでより高い買取価格を引き出せる可能性があります。
まずは無料WEB査定フォームまたはLINE査定で、動かない車の現在の価値をご確認ください。
まとめ
車が動かない原因はケアレスミスから深刻な故障まで多岐にわたります。症状から原因を絞り込み、修理費用と車の現在の価値を比較した上で「直すか手放すか」を判断することが重要です。修理費用が車の価値を上回る場合や車検が近い場合は、ビジネスモデル上レッカー代・手続き費用を無料にできる廃車買取業者への依頼が、費用と手間の両面で合理的な選択肢です。
この記事の監修者
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日本廃車センター 代表
羽田 敬一
誠実さでは誰にも負けません。親身になってお話しを聞くことをモットーに お客様が笑顔になって頂けるよう、頑張っています。
お客様の廃車・事故車に関する不安、お悩みを解消する情報提供も行っております。 日本廃車センターでは、ささいな疑問でもお答えいたしますので、ぜひ当店にご来店ください。
【経歴】
2020年 日本廃車センター代表就任
廃車業界14年、合計5000台以上の廃車買取業務に携わっております。

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